エリート外交官はワケあり妻を執愛で満たし尽くす
「家を紹介しようと思ったのに、君のせいで予定が狂った」

「私のせいにしないで……」

 長く甘い拷問から解放され、身体に力が入らずくたりと北斗の胸にもたれる。

「歩けないなら、抱いて運んでやろうか?」

「だっ……じ、自分で歩けます」

 こんなキスをされたからか、勝手に脳内で違う意味に変換してしまった。

 自分を恥じながら言い返し、北斗から距離を取る。

「いくら夫婦だからって、昼間からこういうキスするのはどうなの?」

「ほかの夫婦は知らないが、うちはする夫婦だ」

「……もういいから、部屋を案内して」

 誘惑に抗い、お腹の奥に力を入れて北斗の脇をすり抜ける。

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