アラ還は、もう恋しちゃだめなんですか?
週明けの仕事終わり、先生の言葉を思い出していた。
来週末って…。
来週末はなにがあるんだろう?
忙しいのかなぁ、今週はランチは無いんだなと。
というか、今週末じゃなくて来週末か...、連休だ。
それに週末って言い方、もしかしてお泊り??
その前に診察があるなぁと思いながら事務所を出た。

駐輪場で思いも寄らぬ人がいた。

「御義母様!」

なぜここに!
「ごめんなさいね。
匠に内緒で来ちゃった。」
いやいや、来ちゃったじゃないでしょ。
でも職場を知っているのは、カルテ見て?
それってコンプライアンス的にあり?

「この前はごめんなさいね。急に呼び出したりして。
どうしても御礼がしたくって。
それでまた急なんだけど、来週の土曜日空いてるかしら。
今月いっぱいの株優で『花のホテル&リゾート』の宿泊券が有るんだけど、お嬢さんと如何かしら」
本当に急だ。それにこの親子、話を進めるのが速いと言うか、マイペースで進めてく。
いやいや泊まり、即答は無理。
「また娘に聞いておきます「今、電話できる?」
この親子、似てるわ~。

定時も過ぎてるし、まぁいいか。
とりあえず電話した。

「知り合いから『花のホテル&リゾート』の宿泊券頂けるんだけど…、」
言い終わらないうちに
「凄~い! そこ会員制なんだよ。良いね、行っといでよ!」
「いや紗依と一緒にって、来週の土曜日なんだけど。」
「行く、行く、行く! って、土曜日って、月曜日は祝日だよね?連休に良く取れたね。
時間が分かれば電車の切符取って帰るから」
月曜日祝日なんだ。
じゃ、先生の言ってた週末って、いつなんだろう。
土曜日じゃないのかなぁ?
娘は予定が無いのかどうかわからないけど、大変お気に召したようで、
「ありがとうございます。泊まらせていただきます」

そこで御義母様は
「良かった。私もその日、娘と孫と一緒に行くの。合えばお茶でも出来たら良いわね」

疲れがどっと出てきた。

娘が急いでで帰ってきた。
そのホテル、友達が彼氏の家族が会員で泊まらせてもらったんだと。
会員にもなかなか成れないし、成っても年間数泊しか泊まれないらしい。
泊まりたかったけど無理だと思ってたって。
嬉しそうで何より、よかったよかった。

週末って土曜日か日曜日か?
電話もかからなくなって、聞きそびれていた診察の日、
何時もの掛け合いで終わり…。
あれ?
処方箋に付箋が貼ってあった。
『日曜日、改札口まで行く』と。
ここでは私語は謹む。それくらい判る。
でも以前はかなりおしゃべりな人だと思ったけど、このところは普段の会話も業務連絡のような感じがする。
後でも良いから付箋では無く直接言って欲しかった。
とりあえず泊まりの話は知ってるみたいだ。

電車の切符くらい一緒に手配させてもらおうかと思ったけど、「気を使わないで」と遠慮された。

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