いつも側に…
えと…。
中村君が私に用があるはずないし…。



「あ!!純ちゃんに用事だったの?今朝は文化祭の準備があるからって先に」
「知ってるよ。同じクラスだし。」


「え?あ、そうか。」




"じゃあ、どうしてここにいるの?"

そんな疑問が頭に浮かぶ。


「それなら、どうしてここにいるの?って顔してる。山口さんって素直だね。」


やだ、顔に出てたんだ。

それでもニコニコの笑顔で私を見ている中村君。なんだか、とても悪いことをした気分になる。



「ごめんね…。」


ついポソッと謝ってしまった。


「やだな、謝らないで。山口さんは何も悪いことなんてしてないじゃん。俺がここにいる理由、純は話してないでしょ?知らないんだから、どうして?って思うのは当たり前の事だし。
俺こそ、からかうような事言ってごめん…。」


中村君は少し俯いて、困った様な、照れている様な表情をした。

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