「みんなで幸せになると良いよ。」
「ヒイラギ、気を悪くさせたらごめん。…ヒイラギのこと好きやねん。」


彼女は目をまん丸にしてフォークを加えたまま見つめている。冷静に目を見たまま口の中の物を飲み込んだ。


『ヤリたいん?』


ムードとか、ない。


「いずれは…ヤリたい。けど、まず付き合いたい。」


ヒイラギは右手を口元にやり

『よっ、紳士!』と茶化した。

愛想笑いも出来なくなるほど顔の筋肉が引きつっているから、あえて表情は作らず真剣な顔のままヒイラギを見た。
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