なんでそんなに？思ってくれるの？

彼女は、俺の方に振り返り
「松崎先生、これから松崎さんって呼んでいいですか？」

「え？！…うん。全然。何なら"樹"って呼び捨てでもいいくらい」

立花は、優しい顔で笑った。

「いやいや、それはだめでしょ。今のところは松崎さんで呼びますね」

「わかった。じゃあ、おやすみ」

「はい。おやすみなさい」

そう言って俺は家に帰った。

少し、敬語がとれてたなぁ。

そんな一言を一人車でぼやいた。