小児科医が甘え下手な看護師に愛を教えました
なぜかその光景がスローモーションに見えて自分の体は動き出していた。

バチーン!!

「葵さん!!」
「立花!」
「葵さん!なんで……?」

私は悠くんの前に立ってお父様の平手を変わりに受けた。 

打たれた反動で体が少しよろめいたけど私は真っ直ぐ前を向いた。

「ご家族の会話にただの看護師が口を挟むことではないとわかっております。でも、言わせてください。悠くんのお母さん、お父さん、本当に悠くんにかけたい言葉はあの言葉でしたか?したい態度はその態度でしたか?

悠くんは今日体育祭で楽しみにしてて、悠くん自身も頑張って、絶対、見に来てほしかったのはお父さん、お母さんだったのに、大好きな弟が心配だし、不安だから、わざわざ来てって言えなくて、でも、今日ちゃんとお見舞いに来てくれました。

それなのにかける言葉があの言葉でしたか?」


悠くんのお父様とお母様は、ハッとして

悠くんを抱きしめた。

「ごめん…悠。ごめんね。気づいてあげられなかった」
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