小児科医が甘え下手な看護師に愛を教えました
あの騒動から、悠くんは毎日お見舞いに来ていた。
家族ともっと自分のことを話すようになった。と私に報告してくれたときの顔は笑顔に見えた。はずだった。

しかし、もう大丈夫。そう思った自分に後悔することとなった。

ちなみに傷は順調に治ってきている。でも、2つ困ったことがある。

1つ目は外来の患者さんや病棟に行くたびに「その傷どうしたの?」と心配されること。少しは想定していたがそれ以上の反応だった。しかも、理由を言うときに素直に患者さんのご家族に殴られに行って…なんて言えたもんじゃない。
だから、寝ぼけててぶつけちゃって…という体で通している。

2つ目は悠くんと真くんのご両親から会うたびに謝られること。もう大丈夫ですよ!と言っているがまだ、頬にバンドエイドがしてあるせいか、頭を下げられてしまう。

「立花、傷は?」
あぁ、もう一つ困ったことがあった。

「もう、ほんとに大丈夫ですよ」

心配する人がもう一人いた。松崎先生だ。

「ちゃんと消毒してる?同じバンドエイドしてない?」

「私の職業なんだと思ってます?」

「いや、立花は自分のためにはずさんだからな」

図星をついてくるところがさらにむかつくというか悔しい。

今まで出会ったことないタイプ。
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