ミル*キス
「そっか」

スミレさんはしばらく考え込んで口を開く。


「CDでも良いなら……」


エプロンを外しながら……


「あたし、持ってるよ」


その魅力的な唇の端をほんの少し上げて


いつもの柔らかな声で


じっとオレを見つめて……


言うんだ。



「今から……うち来る?」



「え……?」



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