性悪毒舌アイドルと甘すぎる日常を。
「…るせー…。起きてる…」


「っ!もう!心配させないで!」


意識失ったのかと思ったじゃん…。


東雲碧がゆっくり寝返りを打ち、仰向けになる。


布団でスウェットが擦れ、綺麗に割れた腹筋があらわになった。


「……みず」


「起き上がれる?このまま飲んだら溺れるよ」


「……」


無言の訴え。


表情から察するに、一人では起き上がれないってことだろう。


介助してなんとか起き上がることができ、水をチビチビと飲む。


…なんか、子どもみたい…。


「寝る」


「あ、うん、おやすみ」


寝て少しは良くなるといいな…。


電気を消し、静かに寝室の扉を閉める。


食器を片づけ、帰ってきた時のまま散らばっている鞄を片づけ、玄関周りを整える。


…帰ろうか、しばらく様子見ようか、どうしようかな…。


一人にするには心配だしなぁ…。
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