私には無理そうです…。ですがある精霊たちが許してくれません(泣)
少し思い出した、昔の記憶__
「久しぶりにおじいちゃんとおばあちゃんのお店行って見たけど変わらず、とても良かった」

私のおじいちゃんとおばあちゃんがやっているお店はとても、美味しいケーキ屋さん。

若者から老人まで幅広い年代から愛されていて、私の家族もそのケーキが大好きで、ちょっとした言い合いになったことも。

本当は、お母さんたちのも買ったほうが良かったけど、お金を使いすぎちゃったから、また今度買おう。

これは内緒で食べちゃお!

それに今日は、私の好きなアニメがやる日だから、早く家に帰って見なきゃ!

「ウヴ」

…?

なんだろう?

あっちの方から声がする

あれって…人?

「ウヴ…ダァ…」

なんか苦しそう!

「あの?大丈夫ですか?」

「グゥアァ」

話しを聞こうとしても分かり合えなさそう…!

そんなこと考えていたら腕に力を込められた。

「っ…あの!痛いです!離してください!」

そう言っても離してれない…。

「ヴゥ…おま––の、…」

この人の口から見える尖った歯。

この人も、牙みたいなのが生えていた。

前助けようとした人も牙が生えていたしその前の人も…。

最近そう言うのが流行っているのかな?

それよりこの人は多分話しかけてもわからない人だ。

警察に引き渡そう。

警察にはこういうことでお世話になっているので、顔見知りが多い。

頼ってね〜って言ってもらったし、お言葉に甘えさせてもらおう!

「すみません。私、少し急いでいるのであとは…」

さっきまで気持ち悪そうにしていたのがうそかのように、すごい速度で近づいてきた

「やめてください!!」

「お…マえノ…」

どうしよう…話が通じない。

このままでは警察署まで行けそうにないし、何よりあと少しで私が見たいアニメが始まってしまう。

「だ…誰か〜!助けてくれませんか!」

「イィ…ニ…オイ」

そう言って大きな口を開けて、私を噛もうとしてきている。

「た、助けて!!!!」

そんな私を助けてあげるとでも言うように風が吹いた。

そして、風の中から誰かが現れた。

「おいお前…ここから、消え去れ」

その人は、周りが凍てつくような声を出し周りを凍らすようだった。

だからか話しかけられた人は急いでどこかへ行ってしまった。

今さっきから進まなかったあの時間はなんだったんだ!

あっ!

「アニメもう始まるんだった!急がないと!あの!助けてくれてありがとうございました!」

軽くお礼をして後ろを振り返ったがそんな姿は見えなかった。

こんなことよりも今はアニメだ!

私は急いでケーキを守りながら全力ダッシュをして家へ向かった。

そのおかげでアニメには間に合うことができた。

「っはぁ〜、今日も最難だったな」

いつも助けようとする人が最近は大体、あの人のように話が通じないような人ばっかり。

それに、牙が生えてたり、たまに目が赤や青などに光ってることがあって少し怖い…。

私は、自分や周りが平和に暮らせばいい!って思う。

だけど、困っているような人を見ると、周りの人じゃない知らない人でも助けなきゃって思ってしまう。

これって、かなりのお人好し…なのかな?

それより、

「今さっきの人誰だったんだろう?」

急に現れたと思ったらすぐに消えてしまった…あれ?

「あぁぁぁ!」

あの人が消えたんじゃなくて、私が消えたんだよ!

助けてもらったのに、軽く「ありがとうございました」だなんて、言ってすぐに消え去る。
私、本当に失礼なやつだ。

「冷静に考えなくても私やばいよ!」

「お姉ちゃんうるさい!」

優彩(ゆうさ)ごめんね」

「ほんと、この人がお姉ちゃんとか心配」

「うう…」

優彩は本当に毒舌で私やりもしっかりしている。

「…何かあったか知らないけど、困ったことがあったら言って」

「優彩!ありがとう!」

そう言って抱きしめる。



なんでだろう?

その後すぐに私は眠った。

「あれ?ここどこ?」

見たことがない景色が広がっていた。

あれ?違う。私はこの景色を見たことがある。

なにか懐かしい気持ちになる。

でも記憶にはこんなところに行ったことはない。

「お久し振り。いやはじめましてのほうがいいよね?」

「誰ですか?」

「私?私は、穂香様を守る精霊アーレンと言うの」

私を守る精霊アーレン?

「まだ思い出せていないのね?」

「思い出すとはどういうことですか?」

私は記憶喪失とかになっていないし。

思い出せない記憶とかないと思う。

「いえ、あなたの失くした記憶ははるか昔ヴァンパイアハンターとして、過ごしていた記憶のことなの」

「む、むかしの記憶!?ヴァンパイアハンター?」

「えぇ…遥か昔、人よりも沢山の種族がいた時代。その中にも欲に溺れまくっていたヴァンパイアがいたの。そのヴァンパイア達を倒すために、他種族…主に人族と吸血鬼族が集まって立ち上げられたヴァンパイアハンター協会があったの。穂香様はそこに入ってたいたのよ」

あれ?吸血鬼族とヴァンパイアって同じじゃないのかな?

「いえ、昔は害のない吸血鬼は吸血鬼族でまとめて、欲に溺れ罪を犯したものは吸血鬼はヴァンパイアと分けていたの」

漫画とかでありそう。

「これ本当にあった話なのよ?そのヴァンパイアハンター協会で最も戦力を持っていたのが穂香が率いる月花(げっか)なの」

えっ?でもどうして"妾"が率いるのが最も戦力を持ってたんだろう?

あれ?妾?何いってるんだろう自分。

「ふふふ、昔と変わらず穂香様は面白いわね」

「心の声が聞こえてる?それとも声に出てた?」

どうしようどっちにしろ恥ずかしすぎる。

「ええ、私は心の声が聞こえるわ。だって精霊なんですもの」

ということは精霊の前では嘘も見破られてしまうということ?

「はっ!こんなこと話してる暇じゃなかったわ。月花が一番戦力を持っていたのは貴方達が、特別な力、体質を持っていたからなの」

「それがどう関わって?」

「特別な力は、悪を閉ざす…貴方が#&%#がらナ&$&%」



「最後の方聞こえなかったけど…どうかしたの?」

「そろそろ時カンのようネ…穂カ%*は前世を思#$%nのよ。だけど–$%D戻るト&%$!"#やすく@&¥.*%付けて…それと%$^の…」

アーレン!

「大丈夫です。–––す–グぅー−ア、い–ー%#す…ら」「アーレン!」

ここは、いつもの部屋?

それに、前世を思い出すって言ってたよね。

「お姉ちゃん!急に騒いでどうしたの?」

「ごめん…なんかへんな夢を見てたみたい」

そう。今さっき見たのは気のせい。

「そう、なら別にいい。アーレン…記憶が戻り始めてる前兆…?」

なんか、小さい声でブツブツ一人で話してる。

こんな優彩初めて見るな…。

「何をいってるの?」

「いや、なんでもない」

ごまかされた!

「それより早く起きないと遅刻するよ?」

「本当だ!遥花(あゆみ)が絶対怒ってるよ…」

早く支度しないと!

「お父さん、お母さんおはよう!」

「あら、穂香おはよう。ご飯ちゃんと食べるのよ」

そんな時間ないけど食べないといけないし…でも。

「分かったよ」

できる限りゆっくり食べよう。

「いただきます」

急いで食べる。

でも、おいしくてやっぱりよく味わいたくなる。

ご飯をちょうど食べ終わって皿を洗っていたとき、ドアが開くような音がしたと思ったら。

「穂香〜来たよ!」

「遥花!おはよう!」

遥花は今日もとても可愛らしい。

「あれ?ドア鍵しまってなかったけ?どうやって入ったの?」

「え?普通に合鍵持ってるから」

ほらって鍵を見せてきた。

「いつの間に持ってたの?」

「細かいことは、気にしない〜」

そこ気にしないと、いつかやばいことになりそうな。

「まぁ、早く行かないと遅刻するし喋ってないで学校に行こう!」

「うん!穂香、早く行こ〜」

私は急いで制服に着替えて遥花のところに行く。

「お母さん行ってきます!」

「行ってらっしゃい。気をつけて行くのよ」

「は〜い!」

学校につくまでいつも視線を感じる。

それは遥花が美女だからだけど。

いつも通り視線を浴びながら学校へ向かった。

そんな何気ない日を過ごしていたらあの夢を見てから一週間経っていた。

本当に特に何もない日が続いてる。

平和に暮らせることはいいことだけど、あの夢で見た精霊のことが気になる。

今はもう帰る時かになった。

「ふぅ~やっと帰れるよ〜」

「穂香はアニメ見ることしかないな〜」

遥花だって、アイドルオタクなのに。

"穂香様"

この声は…。

「遥花ちょっと先生に呼ばれていたんだった。ちょっと行ってくるね」

「わかった!いってらしゃい〜!」

私は誰もいない空き教室に向かった。

「この声は、アーレン?」

"えぇ…アーレン"

「今日はどうしたの?」

"心の声で大丈夫よ"

わかった。

"学校に向かう邪悪な気配を感じるの"

それって、私の存在に気づいた?ってことだよね。

"理解が早くて助かるわ"

それはどうも。

"穂実様には、ヴァンパイアを消して欲しいの"

消すって?

"話はあとよ!だんだんこっちに来ているの"

ええ…!?

私はまだ夢を見てる?

「でも、とりあえずその邪悪な気配とやらを消しておくか…」

学校に向かってきているということは、もしかしたら遥花を巻き込んでしまうかもしれない。

そんなことで。遥花になにかあったらただでは済まさない。

えーとヴァンパイアの気配はどうやって知ることができるの?

"探知よ。ヴァンパイアの気配を知りたいと思いながら使うのよ"

ありがとうアーレン。

ヴァンパイアの気配…。よっし!

「探知」

–––学校に向かってきているヴァンパイアの反応は一人。

「場所は…そこか」

なんでかわかんないけど、ヴァンパイアの場所がわかる。

どうやってその場所まで行こう…。このままでると遥花にもみられるし…。

『…自由に軽く空を飛ぶイメージで、遊羽を使って』

アーレンではない声が頭の鳴けで響いた。遊羽なぜか初めて聞くはずなのに、しっくりくる。

「"遊羽"」

遊羽は自由に軽く宙を飛ぶことができるもの。

「あっ飛べた」

これで早くヴァンパイアの場所まで行こう。

"それは…!いつ使えるように⁈"

この言葉だけはなぜか思い出せたの。

"そうなのね…あっもうすぐで見えてくるわ"

「あ。いた」

私はすぐにヴァンパイアと思われる者の背後に立った。

「ねぇ?貴方こんなところで何をやっているの?」

「あ?お前…そうか…花の生まれ変わりか?そんな莫大な力。あいつしか思い出せない」

なんだコイツ妾に向かって…。

「お前俺のこと覚えていないのか?」

「妾はお前なんぞしらっ…っいた」

なに…これ…。

『花…ご…めん…ね』

『喋るでない!もう少しだけ…もう少しで完成するんだ!』

『花…もうい…いの』

『そなたが良くても妾は良くない!』

『私が…最…後に見た…のが…あなた…で良か…った』

これは月との最後の日の記憶…。

そして、私たちの目の前にいたヴァンパイア。

「そうか…。妾のことを覚えてるようだな、ヴァンパイア…(しん)!」

そしてこいつは…。

「覚えてるんだな、俺が…俺が月を殺したヴァンパイアだと」

あぁ、思い出したくない…月は本当に人族とヴァンパイアが仲良くなると…わかり会えると信じていた。

それなのに…。

「お前は!その優しさに漬け込み月を騙して、殺した…」

「……たしかに俺は月を殺した。でも、信じるほうが悪いだろう?」

こいつ…!

「お前は……お前の事は、この妾が倒す!」

「おー、それは勘弁してくれよ。代わりにこいつらが戦ってくれるから…頑張れ〜」

あいつ、仲間のことを置いていくのか?

それより、相手が五人になったところで妾が負けるとでも思っておるのか?

「十秒で倒すぞ…」

「そこまで舐めてもらっても困るな〜お前ら行け!」

「水弾」

「なぁ!何だこれ」

「なぜ人間のお前がマナを使いこなせる!!」

アニメで見た魔法のを言ってみたが意外といけたようだ。

「なぜ人間のお前に?」

妾が死んだあとバンパイアになったものは、月花が恐れられてた理由を知るわけがない。
だから、どうして妾がマナを扱えるかなんてわかるわけがないか。

もう、終わりにしよう。

「妾、花の名が命ず!あやつらの邪悪を解き払え、"聖光"」

「なんだ!ヴぁ〜」

なんだ!なんていているが少し嬉しそうな顔をしていた。

「…光があることを」

少しイラっときて、昔の口調が出てきてしまうときもあるけど大丈夫だよね?

「それより早く戻らないと、遥花を待たせているし」

私はまた遊羽で飛んで遥花の元に向かった。

「じゃぁまた月曜日に会おうね」

「うんわかった!じゃぁまたね」

家に着いたので遥花とお別れをする。

遥花の姿が見えなくなるまで私はずっと立っていた。

「今日は災難だったけど、無事に終わってよかったよ」

ほんと急に、アーレンが消してくださいって言うからびっくりしたよ。

「今さっきは、見事だったな」

「誰!」

気配が感じられない?どういうこと?

「お前も一様いるんだろう?…アーレン」

アーレンを知ってる?こいつも、ヴァンパイア?

「安心しろ。俺はヴァンパイアではない」

心の声が聞こえてる?もしかしてこの人は。

「そう、この人は私と同じ精霊名はハーユ」

ハーユ?

「久しぶりだな」

「ええ…何年ぶりかしらね?」

待って…まだ理解が追いつかないんだけど。

「俺は、知恵の役割を持つ精霊。月花では知恵を教える役割がある」

一様私も挨拶をしたけど、知ってるって返された。

それより。

「役割って?」

「役割は主を守る役目を与えられた精霊に授けられるものです」

守る役目ということは、アーレンもあるってことかな?

「はい。私にも役割があります、ですがハーユの役割は覚えているんです。なのに私の役割は何故か、覚えていないのです」

覚えていない?

「はい、役割は特別な精霊が生まれた時から持っているもののことです」

特別な精霊…。

じゃぁ、私の守る精霊は二人で、"知恵"と"?"ってことかな?

「それは違います」

「え?ハーユの役目は知恵じゃないの?」

違うのかな?でも、知恵が役割だって言ってたよね?

「いえ?ハーユの役割は知恵よ」

じゃ何が違うんだろう?

「ふふ」

「なんでわらってるの?」

笑う要素とかあったかな?

「いえ、あなたを守るせいれいは我々二人だけではないの」

ということは。

「まだ、いるの?私を守る精霊?というのは」

そんな記憶無かったよね?

ハーユの記憶も会ってから思い出せた感じだし。

「えぇ、沢山居るのよ」

アーレン曰く、二人のように人間のような姿を保てる精霊はとても珍しく、普通は小さい小人のような精霊が沢山いて、
その姿を保てれる、少ない特別な精霊達は忠誠を誓うときに、自分が持っている能力(役割)を言い、その精霊に契約の印をつければ主人を守る精霊になってくれるらしい。

だから、会ったことがあるはず…。でも。なんでその記憶がないの?

いや、思い出せない?

月の記憶しか思い出せれないのも、そのせい?

「もしかしたら、"記憶"を操る精霊が…」

記憶を操る?

「それって、一生その人のことを思い出せないってこと?」

「それは違う。一時的にその存在が思い出せないだけだ。でも一生思い出せないようなものは…莫大な生命力をたくさん奪う」

生命力…。生きる力。

「生命力って、生きる中で必要なものじゃなかった?」

生命力がなかったら、いくら強い人でも弱るとか、生きていこうとする力だからそれがなくなってしまったら、体が弱くなってきたりするとかあった気がする。

「あぁ、その通りだ。それは精霊さえも失うと弱って、最悪の場合は消滅する」

え?

「それって、私が封印されている理由にもあるかも」

封印?

「え?アーレンって封印されているの?」

「えぇ。ずっと封印されているの。今は私の分身体みたいなものなの」

「誰かに見つけられたりとかせれてないの?」

ずっと封印されていても、それでも気づく人はいるよね?

よく封印される場所で、誰にもバレない場所一位は洞窟だけど。

少なくても誰かは気づくはず。

「誰にもバレない場所一位って…ふふ。精霊は自分から見せようと思わないと普通の人は見えないのよ」

重要なことを笑いながら言われても…。

「まぁまぁ、それは置いといて。封印するにはその相手に近づいて、呪文を言わないといけないの」

近づく?

「それって、顔覚えていないの?」

「それが、覚えていないの」

「え?でも、近づかないと行けないんだよね?」

「もしかして、記憶の精霊が協力して私達からその人の記憶を奪った?」

それしか考えられない…か。

「よし!この話は終わり!」

同じことを話しても意味ないし。

「今は三つやらないといけないことがある。だろ?」

さすが、知恵の役割を持ってるから理解能力早いな。

「一つ目は、記憶の精霊、いや精霊全体の事。二つ目は、アーレンを探すこと。三つ目は、「あのヴァンパイアの邪心を払うことでしょ?」

アーレン…。

「あの、私のセリフ取らないでくれると嬉しいです…」

仮にも、主人だからね?

まぁ、この子らのことだから聞かないと思うけど…。

「よし!今日から頑張るぞー」

「おぉー!」

「おぉ…」

なんか、一人だけテンションが低い。

「一人だけテンションが低いと言われても、しょうがないだろ」

その言葉を聞いて私とアーレンは笑った。
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