クリスマスなんて大嫌い! ~黒鼻のトナカイ~
宙に浮かぶ気分ていうのかな?
翼君を見ていると、足がふわふわって浮かんでくるみたいだった。
これって恋?
それも一目惚れ。
翼君と出会って数分の私の胸の中は、翼君色に染まっていた。
そんな幸せな私の後頭部を、いきなり硬いドアが撃ちつけた。
ドンッ――!!
「イタッ!!」
誰よ、いきなりドアを開けたのは~!
せっかく幸せ気分だったのに。
後頭部を抑えながら振り返った。
ふわふわ浮かんでた私を引きずり落としたのは誰!?