敏腕社長は雇われ妻を愛しすぎている~契約結婚なのに心ごと奪われました~
「それにしても他社の動向や商品にも注目しているなんて素晴らしいね。しかも嬉しいことを言ってくれる。ここだけの話、国内での販売ルートが確保できそうだから、もうすぐ一般市場に出回る予定だよ」
「そうなんですか? 楽しみにしています!」
内緒話をするかのような口調に、私は純粋に喜んだ。続けて大澤社長の視線は私から美奈子さんに向けられる。
「美奈子さん。いいお嬢さんが隼人くんのところに来てくれたね。また改めてお祝いをさせてもらうよ」
「ありがとうございます」
踵を返す大澤社長を美奈子さんと共に見送る。
「未希さんってやっぱり素敵な方ね」
しみじみと呟かれ、どう受け取っていいのか困惑してしまう。
「す、すみません。でしゃばってしまいまして」
「そんなことないわ。知識だけじゃない、未希さんの人柄も含めて大澤社長も気に入られたんだと思う」
美奈子さんの言葉に胸が温かくなる。さっき美奈子さんが冗談でも私を娘と紹介してくれて少しだけ嬉しかった。つい否定してしまう私とは違い、大澤社長の褒め言葉も素直に受け取ってくれた。母だったら考えられない。
それから美奈子さんと一緒にいると幾人もの関係者に声をかけられ、そのたびに美奈子さんは私を律儀に紹介してくれた。
少しだけ人に酔ったのか、美奈子さんに断りを入れて会場の端の方で休む。
「そうなんですか? 楽しみにしています!」
内緒話をするかのような口調に、私は純粋に喜んだ。続けて大澤社長の視線は私から美奈子さんに向けられる。
「美奈子さん。いいお嬢さんが隼人くんのところに来てくれたね。また改めてお祝いをさせてもらうよ」
「ありがとうございます」
踵を返す大澤社長を美奈子さんと共に見送る。
「未希さんってやっぱり素敵な方ね」
しみじみと呟かれ、どう受け取っていいのか困惑してしまう。
「す、すみません。でしゃばってしまいまして」
「そんなことないわ。知識だけじゃない、未希さんの人柄も含めて大澤社長も気に入られたんだと思う」
美奈子さんの言葉に胸が温かくなる。さっき美奈子さんが冗談でも私を娘と紹介してくれて少しだけ嬉しかった。つい否定してしまう私とは違い、大澤社長の褒め言葉も素直に受け取ってくれた。母だったら考えられない。
それから美奈子さんと一緒にいると幾人もの関係者に声をかけられ、そのたびに美奈子さんは私を律儀に紹介してくれた。
少しだけ人に酔ったのか、美奈子さんに断りを入れて会場の端の方で休む。