エリート脳外科医の長い恋煩い〜クールなドクターは初恋の彼女を溺愛で救いたい〜 完結編

 出産から一週間が経ち、私の身体も回復してきた為退院の許可がおり、柊哉さんと三人で自宅へと帰ってきた。

 用意していたベビーベッドにそっと寝かせると、すやすやと眠ってくれている。
 それだけで、なんだかとても幸せな気持ちになって二人で思わず顔を見合わせ「ふふっ」と笑ってしまった。

 「優茉、疲れただろう?今のうちに着替えておいで?まだ横になっていた方がいい」

 そう言って私のコートを脱がせ、パジャマを持ってきてソファに毛布と枕を用意してくれる彼は相変わらず過保護だ。

 きっとこの子にも、少し過保護でとっても優しいお父さんになるんだろうなぁと思うと、自然と笑みが溢れていた。

 「ん?どうしたの?」

 「いえ、ただ...すごく幸せだなぁって」

 「そうだね。これからは三人で、たくさん幸せな思い出作ろうね」

 「はい、楽しみです」


 妊娠も出産も、本当に大変だった。
 無事に元気に生まれてきてくれて、私も出血は多かったものの幸い健康状態に問題はなく、所謂母子共に健康。
 でも、よく耳にするこの言葉は本当に奇跡の積み重ねなのだと改めて思い知った。

 そして、かけがえのない宝物が増えたような幸せに満ちたこの感覚も、初めて知った。

 いつかこの子が大きくなったら、この気持ちも伝えたいな。

 「私たちに、大きな幸せをありがとう」

 穏やかにすやすやと眠る我が子を見つめていると、そっと引き寄せられぎゅっと抱きしめて優しいキスをくれる。

 「優茉、愛してるよ」

 これからもずっとずっとこの幸せが続いていきますように...。この奇跡を、二人で大切に育てていこう。

 そう願いながら、大好きで愛おしい彼の唇にそっとキスをした。




 〜END〜



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十一歳の夏休み 病院で出会った女の子の涙が脳裏に焼き付き あれから何度も同じ夢をみた 二十二年後の夏 再会した彼女への恋情に気がつき 思いを止められなくなり... 「二ヶ月後の見合いを断るために、婚約者のふりをしてくれないか?」  なんとしてもこの二ヶ月で彼女に俺を好きになってもらいたい...。そして、病気だけじゃなく悲しみからも救ってあげたい...  *・゜゚・*:.。..。.:*・'*:.。. .。.:*・゜゚・*  香月総合病院 脳神経外科医   香月 柊哉 (33)  × 香月総合病院 クラーク   宮野 優茉 (27)  *・゜゚・*:.。..。.:*・'*:.。. .。.:*・゜゚・* 気がつけばとんでもないイケメンドクターと同居することに...  日を追うごとに彼の行動・言葉・視線 全て甘さが増してきているような...  「してみる? キス」  私、幸せになってもいいの...?  。・°°・二人を待つ運命とは...・°°・。    2026.05.26 加筆・修正しました

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