振り返って、接吻

第4話



【!大特集!〝現代版王子様〟こと国宝級イケメン 深月由鶴さんの素顔に迫る!】


[ 大財閥の御曹司にして、いま話題の化粧品メーカー『CRANE』を立ち上げた起業家の深月さん。先日婚約を発表した話題の美青年の魅力に迫ります。]



〜特集②〜
ここからは株式会社『CRANE』の社長秘書を務める茅根さんにもお付き合いいただき、おふたりに独占インタビューしました。


———深月さんと茅根さんは幼い頃からの付き合いだとお聞きしました。つまり、宇田社長と3人とも幼馴染ということでしょうか。


茅根)いちおう、社長と副社長の由鶴くんが幼馴染です。幼稚舎から大学までエスカレーター式だったので僕も幼馴染と言っても差し支えないのですが、ふたりは文字通り生まれたときからの付き合いですから。

学生時代は生徒会として僕ら3人とも活動していて、特に由鶴くんとはけっこう仲の良い同級生でした。宇田社長は当時も成績優秀で品行方正な生徒会長でしたね。

深月)でも、けっこう仲の良い同級生であったおかげで、いちおう部下であるはずの茅根は僕のことを舐めきっています。

茅根)えー、そんなことないのに。でも、どうしても学校の友だちってかんじは抜けないし、抜く気もないですね。

深月)そんな茅根だから、宇田とふたりでこの会社を立ち上げるとき、絶対に彼が必要だと意見が一致しました。

茅根)ほんとに?家を継がなそうな知り合いが俺だけだったんじゃなくて?

深月)でもオマエ、俺らに誘われなかったら無職だっただろ。

茅根)確かに、やりたいこともなかったしね。そう考えると、あのとき、ふたりに誘われたのが人生のターニングポイントだったのかもしれません。




▶︎つづく!

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