弁護士は相談料として愛を請求する

 のんは上半身の服を脱ぐと覆い被さって私の服のボタンを外し、見えるところから跡を残すように吸い付き始めた。

「い、痛いよ、チクってしないで……」

「うるさい。罰だ。黙って受け入れろ」

「あ、あ、ん」

 徐々に下がっていき、脱がされた時にはもう、ダメだった。スイッチの入ったのんにのしかかられて、その夜は気が遠くなるまで愛された。

「可愛い。誰にも渡すもんか、すずは俺のものだ。彼女なんだからな」

「ああ……のん……」

「すず、好きだ」

 そう言ってふたりであっという間に天井まで駆け抜けた。
 
 
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