弁護士は相談料として愛を請求する

「あ、いえ。仕事が保育士なんです」

「そういうことでしたか。さすがですね。失礼ですが、お名前を伺っても?」

「倉田鈴音です」

「どちらの保育園にお勤めですか?」

「あ、えっと墨田区の保育園です」

「え?あ、うちは双葉第三保育園なんです。なんていう保育園ですか?」

 嘘でしょ。前いた保育園の隣の地区だ。

「私はそこの本園です」

「というと、一丁目ですね?うちは三丁目。近いですね。すごい偶然だ」

「パパー」
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