弁護士は相談料として愛を請求する

「大丈夫なの?鈴音先生」

「あ、美保先生」

「絶対吹田さん、鈴音先生に気があるでしょ」

「特に何か言われたりはしてないんですけど……断りたいんです」

 考えすぎかと思ったけど、三度目の正直ってこともありうるような気がしてきた。

 今日の吹田さんの目はいつもと違う。どうしよう。行きたくない。

 仮病使う?社会人にあるまじきだよね。ああ。また頭を抱えた。

 美保先生は頬杖をついて、そんな私を見ながら言った。

「ねえ、鈴音先生」

「はい?」

「この間来ていた弁護士先生、鈴音先生と幼馴染みなんでしょ?あだ名で呼んでたよね。鈴音先生があだ名で怒鳴ったりして、とても面白かった。普段の鈴音先生ってあんな感じなんだね」
< 44 / 243 >

この作品をシェア

pagetop