弁護士は相談料として愛を請求する
「すず。あのさあ、相談料で処女をもらうなんて言い訳だよ、望君もわかってる」
「でも私最初はのんがいいって思ったし……」
「……あんた、だからねえ……」
「もういいよ。でもこれ以上はたぶんしないから大丈夫」
美味しそうなパスタが運ばれてきた。いい匂い。
「あー美味しそう。食べようよ」
「……すず。どうしてあんたは食べることばっかり。今大事な話してるでしょ」
同じようなことをのんにも言われた。食欲ばっかり?いいじゃない、食い気は元気のもとだよ。パパがいつも家で言ってる。
「実はね、この間望君のお姉さんの嫁ぎ先のパーティーに仕事で行ってきたの。堂本コーポレーションよ。そこに望君もいて、とにかくまあ親戚だしね、大勢の企業トップのお嬢さんを紹介されていたのを見たの。インタビューした人の口の端にあがっているくらいよ」