弁護士は相談料として愛を請求する

「鈴音ちゃん、そんなことないよ。望は鈴音ちゃんの事は特別なんだよ、幼馴染として……」

 そう、特別な幼馴染。そうだよ、処女もあげた。この間はまたキスした。のんにとってはどうということないかもしれないけど、私は……。

「ねえ、鈴音ちゃん。私ね、鈴音ちゃんならいいなって実はずっと思ってた。あの子、結構かっこつけだし、本当の姿を知っている人って涼君と鈴音ちゃんくらいだと思うんだ」

「遥さん……」

「できれば会社とは関係のない人と一緒になってほしいの。そのほうがあの子もこれから生きやすい。巻き込まれるといろいろ大変な世界だって私も秘書経験から知ってるのよ」

「遥さん、私はのんと一緒にいたいけど、それは今みたいに甘える理由が欲しいだけです。でものんはそれが困るからこの間相談料の話をしたんだと思います」

「ごめんね、本当に。あの子ってそういうところがもう……」
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