初恋婚〜幼馴染のエリート同期と離れられなくなりました~
俊介もどこかスッキリとした表情だ。
「あれれ、谷川さんもなにかありましたぁ? 今日はやけに爽やかイケメンじゃないですかぁ」

マイちゃんの鋭さには毎回ドキッとさせられる。
なにか感づかれやしないかとヒヤヒヤしながらふたりの様子を横目で確認した。

「なんだよそれ」
俊介が明るい笑い声を上げる。
やけに爽やかな声色だけれど、まぁこれなら変に勘ぐられることもないだろう。

でも確かに今日の私達は一味違う。
見た目よりも内面的な問題が大きいことは一目瞭然だった。

「いいなぁ、ふたりとも恋人とラブラブってことなんですね」
「そうだといいんだけど」

残念ながら今日はまだ一樹と連絡を取っていない。
いつも、おはよう、おはすみのメッセージが届くのに、私が部屋を掃除をした日以来途絶えてしまっている。

気になるのなら自分からメッセージを送ればいいのだけれど、あんな扱いを受けた後だからそれも気に入らなかった。
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