君と初恋をもう一度
なんで、なんでなぎくんが…!



「あら、知り合い?」


「はい。楓花さんとは小学校が一緒で。と言っても、小二になる前に引っ越したんで転校しちゃったんですけど。母の仕事の都合で、中学に上がる前にまた東京に戻ってきて。前の高校退学なっちゃって転校した先でまた再開したんです」


「退学って、渚くんやんちゃなのね。それよりもなんだかそれって運命ぽいわね。やあねぇ、楓花ったら」



何も知らないお母さんがバシバシと肩を叩いてきて、我慢できなくなり逃げるように部屋に行く。


なぎくんと、三ヶ月間もこの家で暮らさないといけないの…?



最悪だ…。
< 11 / 34 >

この作品をシェア

pagetop