再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─
セーラが楔を手にして、楔にちゅっと一つキスをした。誓いのキスだ。楔にキスする聖女は光輝き神々しく、マオの鼻の奥が痛んだ。
ずっと一瞬たりとも見逃さず美しいセーラを見ていたいのに、目の前が涙で歪むのを止められなかった。
「ありがとう、セーラ」
マオの震える声が高い天井に響き、セーラの細い指先に額を押し付けてマオが首を垂れる。
「僕の、一番、欲しかった誓いだ」
セーラの指先にだけ、マオの金色の瞳から流れた雨が落ちた。
「長い間、待っててくれて、ありがとう。マオ」