再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─
マオが真っ黒の空へとセーラを片腕に軽々乗せて浮き上がる。空を舞うなんて簡単なこと、雨を避けるなんて些細なこと、雲を割って晴れ間を覗かせるなんて息をするようなこと。
でも、これだけができなかった。
召喚士が扱う、神力魔法だ。
黒々とした雲の近くまで空に上ったマオが、片腕に抱いたセーラを見つめる。
「神力魔法の特性は召喚、つまり物質転移だよ」