静穏総長も、時には激しく愛したい
幸せな日々





「え。澪音、千秋先輩のこと知らなかったの⁉」

「むしろ知ってたなら教えてよ、ふくちゃん~」



翌日。学校で、同じクラスの友達・緑(みどり)ふくちゃんとお弁当を食べる。


ふくちゃんは不良にからまれる私とは違い、とても強い女の子。茶色の長い髪は、いつも高い位置でポニーテールに結われている。

対して私は、黒くて長い髪。

それに背も小さいから余計に「弱く」見えるんだろうな。せめて髪色だけでも明るく染めたいって思ってるけど、親から止められてる。

校則違反にはならないのに~!



「って聞いてる? 澪音」

「あ、ごめん。えっと……最強ランキング、だっけ?」

「そうだよ~、はい。コレ!」



コレ――と言って、ふくちゃんのスマホが渡される。

画面を見ると……なになに。
< 14 / 315 >

この作品をシェア

pagetop