静穏総長も、時には激しく愛したい
「俺からは、もう何も言わない。ひかりなら、言わなくても分かるだろ?

二つに一つだ。さぁ、どうする?」

「――……」



考える時間はいらなかった。
僕が答えを言う前に、本能が答えていた。



「――僕は、」







そして、あの日。

春風とオシャレな料亭に入った。
乱れたお座敷に、顔を青くした男と女――澪音の両親。



「ビジネスの話をしましょう」



ピリッと揺れた空気。
今まで受けた事のない威圧感が、春風から溢れていた。

この人、世界の若桜を、圧力でねじ込もうとしてる。



「――……こわい」



ポツリと出た言葉。
それを聞いた澪音のお母さんが、僕を手招きした。
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