キミノート。
プロローグ。
「はぁぁ…寒っ」



家の中で暖房をつけているというのに寒い。


今年の冬はどうかしている。




そう思いつつ、部屋を片付けていく。


年末の大掃除、ってわけ。




「あーもう、なんでこんなにものがあるかな~…」


私が掃除が嫌いなのがいけないのだけれど。




「…ん??」



机の奥に、封筒をみつけた。



大きめの、茶色い、普通の封筒。

普通だけど、普通じゃない封筒。



「……。これ…」




私はそっと、封筒を開ける。



ガラスを扱うように、


ゆっくり、


ゆっくり、




そっと………。




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