五月の呟き
冷たい雪


冷たい雪が降る

いつもと同じ
この街に
灰色のベールがかかる


子どものはしゃぐ声
大人のため息が積もる


窓ごしに見た雪は
温かだったのに

指先に触れた白は
ただ ただ
冷たかった




周りがみんな
敵にみえて

先生がみんな
石に思えて

一人ぼっちのときは
誰を憎しみ
誰を愛せばいいの?


友達も 親友も
大心友も
みんな みんな
怖くなったら
誰を信じればいいの?




心の闇をおしこめて
無理に笑顔つくるより

全部はきだして
泣いた方が
いいのかな?


それで もし
周りに誰も
いなくなったとしても
後悔はしないと
思うんだ



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