野いちご学園 逆ハーアイドル寮
「顔だけじゃない、歌声も重要なんだ。授業さぼって音楽室で寝てたとき、環の歌声聞いてビビったし。オマエ、前世は天使じゃね? 歌声の透明感、半端ない。トータル的に考えて、環以外考えられないんだよ」
「もう! 俺のことは諦めて、今すぐ教室から出てって! お昼寝したいの。大好きな匂いに包まれて、夢の世界に入り込みたいの」
手をヒラヒラさせながら、自分の席に座った環くん。
私のひざ掛けを机に置くと
「おやすみ~」
モフモフに顔をうずめ、むにゃむにゃと目を閉じちゃった。
この状況で寝れるとは、何ともお強いメンタルで。
だがこの行動は、総長様の逆鱗に触れてしまったらしい。
「そんなに夢の世界に行きたいなら、俺が連れてってやる!」
総長様は、環くんの顔の下に敷いてある膝かけを掴むと
「行きたいんだろ? まぶしいくらいスポットライトがギラギラで、拍手がなりやまないステージの上に。これ以上心が躍る夢の世界なんて、ないよなぁ? ないと言え、バーカ!」
環くんの顔が浮くぐらい、勢いよく毛布を引っこぬいた。