野いちご学園 逆ハーアイドル寮

「わっ、私は……おろした方が……」


「そうですよね。私もおねぇ様と同じ。おろしてる方が絶対に良いなって思ってました。わ~いわ~い。姫歌おねぇ様と仲よし~」



あの……

飛び跳ねて喜んでくれているところ、悪いのですが……



できれば、縛った髪がユラユラとかじゃなくて、極力目立たない髪型で行きたいんです。



普段私がしている、井戸から出てきた幽霊スタイル。

長い髪で目と頬を覆うのが、一番落ち着くのですが……




心の中では言いたい放題なくせに、自分の想いを声に出せない私。


「じゃあ姫歌おねぇ様~、私の下僕に、前髪を縛ってもらいましょうね~」


純粋姫と悪役令嬢が混ざり合った顔つきのまま、朝湖ちゃんは微笑んだのでした。




悪意の全くない5歳児に、言えないよ。


前髪の編み込みも、勘弁してほしいなんて……











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