+短編+君が好きだから
「柑奈ちゃんって直樹の彼女なの?」
目だけは品定めするような目つきをしながら、あたかもたった今知ったかのように彼女はそう聞いてきた。あらストレート。
「え、そんな訳ないじゃん。違うよ」
「じゃあ幼なじみとか?相当仲良いよね?」
相当あたしも嫌われてんだな…。
「ううん、それも違うよ。仲良いのも大袈裟に考えすぎだって!!」
嘘つけ、みたいな顔をされる。
「じゃあ…
直樹と喋らないで。」