今日から私は何かに夢中!

マスク越しでも、しぶとく強く。

 好きなだけ食べて飲んで寝て、一日中大好きな小説をワクワク妄想したり書いたり、好きな人とだけ会って気軽におしゃべり出来るのなら、ストレスなど一切たまらないのかも知れませんね。

 でも生活をしていく上で、そんなわけにはいかない場合って多いと思います。

 何しろ、ストレスの多い世の中です。

 特にコロナが発症してからは。

 外出中は欠かさず、マスクをしなきゃならないわけです。

 一昔前などは、考えられなかったことですねー。

 何年か後にこのエッセイを読み返したときに、すっかりコロナが終息した後になっており、「ああ、こんな大変だった出来事もあったよね!」って思い返せる日が来るのを、ただ祈るばかりです。

 だって今は毎日が仮面舞踏会。

 毎日マスカレード(なぜ二度言う?)。

 マスクをしたバンパイアや狼男が街中に紛れ込んでいたって、不思議はありません。

 あ、このネタで小説書いてみようかな(^^♪

 なんつって、冗談はさておき。

 文化も徐々に、変化していくのを感じますね。

 全員がマスク越し美女に、マスク越し美男子となっちゃいました(笑)。

 マスクのおかげで、お化粧の仕方なども昔とは変わってしまった気がします。

 一日中家にいたりすっぴんでいられる日は、このマスク。

 ファンデーションをきちんと塗る日は、このマスク。

 などなど(笑)。

 夏場などは大変でしたよね?

 マスクしちゃうとどうしても暑いから。

 自分以外の人に対する気配りも、今まで以上に必要になってしまいました。

 私達、ここまで本当によく頑張りました。

 自分に何かご褒美をあげたっていいと思います。

 苦しさを立派に乗り越えて、ちゃんと生きているわけですからね。

 苦しさといえば実は最近、手術の後遺症による「鼻詰まり」の頻度が増して、呼吸が苦しくなる事が多くなりました。

 病院の先生からは、飲み薬や塗り薬や鼻にさす薬などを処方していただいております。

 でもね、鼻にさす薬を頻繁に使ったら、効かなくなってしまうようなのです。

 六時間おきに使用するつもりが、気づくと三時間おきに(笑)。

 こんな事ではいけない!

 呼吸困難、めっちゃつらいです。

 実は呼吸困難が原因で、パニックを起こしたことが何度かありまして。

 代表的なのは二年前の、左傾部腫瘍摘出手術の直後ですね。

「とさまじふさーん、わかりますか?」

 手術の後、看護師さんの声が聞こえて目が覚めました。

 その時は意識が混濁した感覚でした。

 麻酔が切れた後だったからでしょうか。

 酸素マスクに強い圧迫感を感じて無性に外したくなってしまい、焦りやら不安やらが一気に襲って来て呼吸が出来なくなり、暴れそうになっちゃいました。

 たくさんの医療スタッフの方々に、見守られていたのを覚えています。

「ゆっくり深呼吸して下さい。大丈夫ですよ」

 って手を握って下さり、呼吸を整え、何とか元に戻れました。

 安心させて下さったスタッフの方々、本当にありがとうございました。

 あの時は本当に、目の前がチカチカして一瞬、死の恐怖みたいな感覚を味わいましたね。

 これまで、そういったパニックと自分は全く無縁だと思っていたため、「え? どうして?」となりまして、あの出来事については結構ショックが大きかったです。

 あれ、何だったのでしょうね? 理由は今でもわかりません。

 でも「生きていて良かったー」と強く感じました。

 何かのマイナスを抱え込むと、私はそれらがモロに、体調に出てしまうみたいです。

 こんな自分もいるんだな、と、ストンと腑に落ちました。

 年齢も年齢なので、無理しないように気をつけなければなりませんね。

 生きていれば時に情緒不安定になりますし、人によって差はあれど、バランスを崩す可能性があります。

 でも、そうなってしまってからが、しぶとく強く生きる上での、本当の勝負だと思うのです。

「こういう自分でいちゃ、ダメなんだよな」

 って気づくタイミングを、普段からチョコチョコ持つように心がけておきたいです。

 歯止めがきかず狂っていくような自分を、パニックになって誰かを傷つけてしまう自分を、私は許すつもりはありません。

 どんな状況に陥ったとしても、そういう自分がいるのだという事を、時には客観的に見つめなおして、上手にコントロールしながら、他の人に迷惑をかけないように生きていきたいな。

 なかなか難しいですけどね。
 
 とにかく呼吸困難だけはもう、死が目前に迫る時以外は勘弁してほしいです(涙)。

 どうもね、寒暖差が激しい夜に、口をパカーと開けながら、グースカ寝ていたらしいのです。

 家族が言うには大いびきをかいていた様で(笑)。

 嫌ですねぇ、いびきをかくおばちゃんなんて。

 それでね、元々弱かった喉がやられまして、最近までしばらく喉風邪をひいておりました。

 喉を守るには口を閉じたいんですけど、しょっちゅう鼻詰まりを起こしてるとそれも難しい(笑)。

 んで、病院の先生に相談したところ、下記のアドバイスをしていただき、脳内がフリーズしたんですよ。

「マスクしながら寝ればいいんだよ」と。

 マスクー?

 家でもマスクー?

 寝る時もマスクマスク?

 えええええー…………。

 もうワタクシ、マスクさんと仲良くし過ぎなので、距離を置きたいのですが、先生。

 加湿器だけじゃいけませんかね?

 てな愚痴を先生に言うわけにもいかず、「はいぃ」と返事して帰宅いたしました。

 抵抗しても仕方ない…………呼吸困難はもっと嫌ですし。

 しぶしぶその晩「マスクしながら寝る」を試してみました。

 鼻の薬をさした直後に、マスク装着してハイ就寝。

 そしたらね…………思った以上に、快適だったのです!

 喉も朝まで潤ったままですし。

 鼻も朝まで詰まらなくなりました。

 苦しくて夜中に目覚めて、薬をさす必要もあまりないし。

 ああ、嬉しい!

 もっと早くマスクして寝れば良かった!!

 ってなりましてね。

 寝ている間だけじゃなくて家にいる間も食べる時以外、今はマスクをしながら過ごしております(笑)。

 なんだかもう、なりふり構っていられないんです、体調管理第一で。

 マスクさん、体を守ってくれて本当にありがとう。

 とっても感謝しておりますよ。
< 38 / 48 >

この作品をシェア

pagetop