もう一度キミと青春を。

恋愛関係

5月。


引っ越してきて1ヶ月が経った。


新しい生活にも慣れてきて、クラスにも馴染めてきた気がする。


どれもこれも蒼空のおかげだ。


毎朝6時に起きて、おじいちゃんの畑仕事を手伝い、おばあちゃんが作ってくれた温かい朝ごはんを食べ、色とりどりのお弁当を片手に家を出る。


前の家では感じられなかった温もりを肌で感じている。


「花純おはよう!」


「おはよう」


転校初日に声をかけてくれた萌音は、今も仲良くしてくれていて、やっと友達と呼べる友達ができたような気がしている。


萌音は天真爛漫で明るく、愛嬌のある愛され女子。


真中さんのような目立つ存在でこそないけど、皆に好かれている人気者だ。


そんな子が私と仲良くしてくれているおかげで、萌音以外の子たちとも仲良くなることができた。
< 47 / 122 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop