甘い約束には罪がある

2 . あなたと放課後


「2人ともどうしたらこんな点数とれるの」



ただいま久保と2人で数学の補習を受けているところです。

もちろん担当は翔。


「いやー、俺宮川よりは点数いいんだけどな」


「3点くらい変わんないじゃん」


中間テストの結果は久保の点数は36点、私は33点だった。

ギリ赤点っていうわけでもなく、余裕で赤点だった。


「じゃあ今日はこのプリント終わるまで帰らせないから。」

そう言って翔はプリントを渡してきた。


まずい、授業ねてるからなんにもわかんない。


隣の久保をみると久保はスラスラ問題を解いていた。


「え、あんたできてるじゃん……」

「だから数学は出来るんだけどテストの時寝てたんだよ。」


テスト中寝るってどうなってんのよ……





「はいできた!先生見てみ」


私半分も解けてないのに……

翔は久保の答案を見て丸つけをし始めた。


「おー、82点。やればできんじゃん!」

「だろー、てことで先帰るぞー。宮川頑張れよーー」


久保は荷物をもち、すぐに教室から出た。
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