甘い約束には罪がある
「からかってないよ、本気で思ってるよ。」

私はそう言われて顔を上げ、翔の目を見た。

真剣な目だ、冗談なんかじゃない。

私は翔の目を見て、その時そう思った。


「じゃあ、翔は私の事……」

「ねえわーちゃん。」

翔は私の話をさえぎって話しかけてきた。


「この学校の文化祭のジンクス知ってる?」

「……後夜祭の花火、好きな人と見たらずっと一緒にいることがてきるってやつ??」

「そう。明日の後夜祭、俺と一緒にいてよ。」



それってどういう……



「いいけどなんで……」

「そのジンクス信じてみたいから。」


そう言って翔は教室を出てしまった。


『好きな人と後夜祭の花火を見たら、ずっと一緒にいることがてきる。』


一緒にいてってそうゆうこと、??

わかんない、でもそう言ってきたってことは…

私は自分の顔が熱くなってるのがわかった。

期待したくない、したくないけど

こんなの期待しないとか無理でしょ……!!!

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