ムラマサ! ~道端でちょっとめんどくさいイケメンを拾いました~
あやめの頭の中で、村正はラスベガスで大損して、一文なしになっていた。
勝負の場がその辺のパチンコ屋とか、ボートレース場でないのは、金に苦労したことがない人間の匂いがするからだろうか。
「そういえば、その部屋は、以前住んでらしたご夫婦のご主人が使ってらした部屋で。
そこだけ外側から鍵がかかります」
何故っ、外からっ!?
と村正は叫ぶ。
「何故、夫の部屋だけ、外からっ?
夫は閉じ込められてたのかっ?
夫、今も生きてるかっ?」
「さあ?
しりません。
買うときは、不動産屋さんとしか会っていないので」
寝具もありますよ~と言いながら、あやめは、すたすたとその部屋に向かい、歩いていった。
勝負の場がその辺のパチンコ屋とか、ボートレース場でないのは、金に苦労したことがない人間の匂いがするからだろうか。
「そういえば、その部屋は、以前住んでらしたご夫婦のご主人が使ってらした部屋で。
そこだけ外側から鍵がかかります」
何故っ、外からっ!?
と村正は叫ぶ。
「何故、夫の部屋だけ、外からっ?
夫は閉じ込められてたのかっ?
夫、今も生きてるかっ?」
「さあ?
しりません。
買うときは、不動産屋さんとしか会っていないので」
寝具もありますよ~と言いながら、あやめは、すたすたとその部屋に向かい、歩いていった。