ゾンビゲーム 〜生死をかけて脱出せよ!〜
「この部屋の中でドアっぽいといえば、ここだよね?」




と、春美が声をかけてきた。

梨乃と文秋が同時に振り向く。

春美はクローゼットに手をかけていた。

確かに、クローゼットの奥が出入り口になっている可能性はある。

梨乃たちはそこからこの部屋に入ってきたのかもしれない。




「ちょっと、開けてみようか」



「え、大丈夫なの?」




梨乃が不安を口にするより前に、春美がクローゼットの扉を左右に大きく開いていた。

途端に奥に広がる暗闇。

クローゼットの中にはなにもない。

と、思った次の瞬間だった。

春美はクローゼットの中でなにかと視線がぶつかった。

その目は暗いクローゼットの中で真っ白に光って見えた。

充血した眼球がギョロリと動いて春美を見つめる。
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