恋、花ひらく
そんなある日。
僕は授業中に
また倒れて保健室に居た。
情けない。
菜々花先生が様子を
見に来てくれた。
「…大丈夫?」
「はい…。」
「ちゃんと食べてる?」
「昨日…
バイトじゃなかったし。
バイトだと
賄いが出るから。」
「もう、だからちゃんと
自分で料理
しなさいって
言ったじゃない。
私今日何か作りに
行ってあげるわ。」
「…いいんですか?」
「ええ。
放課後クラスで待ってて。」
「…あ、でも僕の家
調理道具
無いんですけど。」
すると、菜々花先生は
溜め息をついた。
「…しょうがないなぁ。
私の家、来る?」
「でも…弟さんは?」
「あぁ…いいのよ。
弟は実家に
住んでるから。」
「そうなんですか?」
「ええ。」
僕はお言葉に甘えて
菜々花先生の家に
お邪魔する事にした。
ラッキーだった。
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