恋愛教育のススメ〜イケメン副社長はド天然?教育係を任せれましたが地位は要らないので解放して下さい〜

Lesson1…上司と部下は恋愛教育の契約を締結しました。

「またですか?」

「はい…」

上座に位置するデスクで頬を手形で赤くした上司に悪いと思いながらも溜息を吐いて腕時計に目をやった。

ーー21時


「副社長、飲みに行きますか?」

手帳を開いて明日のスケジュールを見てみる。

(遅番シフト、会議、東海出版打ち合わせ)

「白石(しらいし)さん良いんですか?」

そんな悲しい顔で頬を腫らして…

「私が誘ったんですから良いんです。さっさと行きましょう」

副社長と一般社員の関係で飲みに行くとか考えられない人は多いと思う。

嬉しそうに微笑む彼は満更では無さそう。
彼が振られる度に飲みに行くのは私達の間で決まり事になりつつあった。
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