本当の復讐
まさかのアプローチ
マルクの部屋に通されると、意外にもちゃんと片付けられてあった。

引っ越してきたばかりだと、却ってゴチャゴチャしているかと思ったが。

マルクはジュースの入ったコップを渡してくれた。

「ありがと」

「ううん。それで…さっきの話を蒸し返しても構わない?聞きたいことがあるんだけど、どうしても嫌なら嫌と言って」

確かにかなり嫌なことではあるが、話すことで楽になれたらいいなとも思った。

「いいよ」

「ありがとう。率直に聞くけど…元彼と元親友って、誰?」

その言葉に、思わず苦笑いしてしまった。

「誰って聞かれても、マルクはまだクラスメイトの顔すら全然覚えていないでしょう?」
< 24 / 79 >

この作品をシェア

pagetop