本当の復讐
クリスマス
「やったぁ…!」

前の中間テストは悲惨な結果だったが、マルクに勉強を教わっていたお陰で、期末テストでは、元通りどころか、以前よりも点数が上がっていた。

マルクも嬉しそうに、

「史奈はやれば出来る子だね」

そんなことを言って、皆が見ている前で頭を撫でてきたので、慌ててその手を払いのけた。

「やめてよ!皆見てるじゃない!」

「駄目なの?」

高橋くんには、いつもどこか遠慮してしまいがちだった私も、マルクにはハッキリと何でも言える。

女子トイレでリップクリームを塗っていたら、いのさんが、

「史奈、本当に元気になったよね。戸川くんが転校してきてから」
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