本当の復讐
カリスマ中学生
春が巡り来て、私は中学3年生になった。

受験生というと暗黒のイメージがあったが、私はあまりそんな風に感じては居ない。

必死で受験勉強するよりも、毎日コツコツと予習復習をしているほうが効果的で、わからないところはマルクに教わっており、私の成績は右肩上がりだ。

モデルデビューのことは、親しい友達にも一切秘密にしていたが、私が出演した洗顔料のCMが初めてお茶の間で流れた翌日、学校は大騒ぎだった。

「ちょっとー!なんで教えてくれなかったの!?」

いのさんに叱られたが、

「ごめんごめん、事務所から箝口令を敷かれてたから、言えなかったの」

クラス替えでは、いのさんやマルクとまた同じクラスなのはよかったが、美亜と高橋くんも同じクラスになった。

いのさんとマルクには心配されたが、私はへっちゃらだ。
< 58 / 79 >

この作品をシェア

pagetop