君の一番になりたい 〜空に羽ばたく宝石〜
「地味子ちゃん」
「うーわ、地味子ちゃんがきたよw」





地味子ちゃん。それがわたし萩野李梨のあだ名。





「やっぱあんたには、地、味、子がお似合いだわ。」





「………」




見て見ぬ振りをするわたしの''元,,友達。




怖い。





毎日そう思っても助けてくれる人はいない。






「あ、地味子さ、これ集めといて。」






毎日押し付けられる雑用。






「……わかりました」





きっといじめられるのは、わたしが気弱だから。





反抗して、もうやめてって言ったことだってあった。






けど、そしたら上履きを隠されたんだ。






それでスリッパを借りたら、からかわれた。






絶対服従。






それが、このクラスの狂ったわたしだけのルールだった。





先生はわたしがどういう扱いを受けているか知っている。





でもだからと言って助けてくれるわけではなくて、放置。見て見ぬ振り。






先生に相談したら『………、』って
黙ってるだけ。



何か考え込んでたようすだったけど、
なんも状況は変わってないから
先生は何ら意味が無いわけで。







なんでわたしだけが?







それしか言葉が出なかった。


< 1 / 60 >

この作品をシェア

pagetop