君の一番になりたい 〜空に羽ばたく宝石〜
「梅っていうのは、気品がある良い花で、
冬に咲くんだけど立派に咲くことから忠実、とか忍耐っていう花言葉があるんだ。」





「………そうなの。」「うん!」





「だから、お母さん達名前考えるの頑張ったんじゃないかな?」


「……そっか」





優しい笑顔で微笑む。




「あなただけの一つの名前なんだから大切にしないと。」





「………そうね、ありがとう。」




「いえいえ」




「、ごめんなさい。ありがとう。」






一度礼をした彼女は、上品な笑顔だった。





「………いいの、あれで。」



千絵が憎いというように並んだが、




「ううん、いいの。あれで」




「わたしが耐えられない!ちょっと一回ビンタしてくる!!」「えっ……ちょ、」



「梅子‼︎!」


「千絵。。」



「ぐぅ……っぬ、デコピンで許す!!」

千絵は強めのデコピンを梅子ちゃんにした。



梅子ちゃんは幼い笑顔で笑った。


嵐はすぎた。





わたしの喉から手が出るほどの欲しかったもの。







平穏な毎日、日常が手に入った。





人は元からそれを持ってるわけじゃない。





努力して手に入れるものなんだ。





わたしはそれをこのことで学んだ。




だから梅子ちゃんにはちょっと感謝してる。





大切な人といられる奇跡に感謝しよう。





「那月くん。」



「ん、どした。」






「ありがとう、言ってなかったよね。」




「何度も言われてるけど?」






「そーだっけ?でも」





「ありがとう」



そう言って微笑んだ。





…………




じゃんぷ




fin
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