君の一番になりたい 〜空に羽ばたく宝石〜
「だから、お父さん、お母さん。
わたしは中山中学校で生活を送りたいんです。」


「…………………」


「お願いします、」


いえた。

今言いたいこと全部言えた。



でも、答えが怖い。


「お母さんは認めない。」「えっ………」



「だって、李梨が傷ついたのは事実じゃない………「言いたいことはわかるよ、由実。
でも李梨のやりたいことをやらせるべきじゃないか?今しかないんだ。李梨の中学生生活は。」


お父さんがお母さんを遮る。



「お父さん……」


涙がじわじわと湧いてくる。
それはお母さんも同じみたいで。



「ほら、由実……「わかってる。李梨。あなたのやりたいことを応援する。けど、
辛いことがあるなら言って……」


わたしはすくっと立ち上がる。



「おかあさぁ……ん、ありがとうっ………」


「李梨っ………、ごめんなさいねっ……」

ぎゅっと抱きしめる。


わたしのことを心配、必要してくれる人がいるじゃないか、





「お父さん、」「でも、李梨。疲れてるだろう。環境が変わったりして。くまができてるぞ。この1週間は休んだらどうだ。」



「………うん、でも、そんなに休んだらやだから、三日間くらい休んでも良い?」




「うん、休め。お母さんたちもこの1週間は休みなんだ。」



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