気高き暴君は孤独な少女を愛し尽くす
溺愛の日々

side歴



side歴
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𓆸 𓆸



十六を少し過ぎた頃から、縁談を持ちかけられ始めるようになった。


両親は腐るほどある申し出の中から、気に入った女を選び、俺に見合いをするように言った。


どの女も気持ち悪くて仕方なかった。


もともと女は好きじゃない。

上流階級の令嬢なんか特に面倒で嫌いだ。


こちらの権力にやたらと媚びるくせにプライドだけは高い。

少しよくしてやった途端、まるで自分もその地位を得たかのようにふてぶてしくなる。


本部役員との付き合いで何度か女を抱いた記憶はあるものの、
どの女と寝ても気持ちいいどころか不快感しか残らず。


それをそのまま感想として伝えれば、役員の連中からは哀れみの視線を投げられた。


懲りずに女を紹介してくる両親に『二度と縁談の話は持ってくるな』と睨めば、それ以降はぴたりと止んだ。

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