断罪された公爵令嬢は自分が聖女だと気づき、甘い溺愛の中でもう一度人生をやり直す
「まずは祈ってみたらどう?雨を降らせて下さいって」

「・・・・何を仰っているのですか・・・・?」

「いいから」

リベスは私が聖女であることを知らないはず。

何故、このようなことを仰るのか。

それに、私の聖女の力には何か条件があるはず。


「エイリル、ほら」


何故か逆らうことが出来ず、私は胸の前で両手を組み、目を瞑《つぶ》る。




「どうか雨を降らせて下さいませ・・・・!」




その瞬間、サァアアっと外から音が聞こえる。





「雨が降り始めた・・・・?」





その時、リベスが何かを呟いたのが聞こえた。




「やはり君は聖女か・・・・」




「リベス、何か仰いましたか?それにこれは一体・・・・」

「それより早く雨のことをグレン殿下に報告したほうがいいんじゃない?」

リベスが有無を言わせず、私の背中を優しく押して、グレン殿下の方へ向かわせる。

「今は俺は君に何も明かさない。絶対にね」

これ以上は聞いても無駄だと思った私は、その場を離れた。
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