断罪された公爵令嬢は自分が聖女だと気づき、甘い溺愛の中でもう一度人生をやり直す
秘密を隠す青年
あの日、私の降らせた雨は暫く続き、水不足に大いに役に立ったらしい。

私の降らせた雨により状況が改善しつつある間に、グレン殿下は水不足に関する政策を進め、一旦水不足問題は落ち着きつつあった。

そんなある日。



「もう一度、雨を降らせて下さいませ・・・・!」



今回の水不足問題が落ち着いたからといって、次がないとは限らない。

だから、次に備えてもう一度雨を降らす練習をしていた。

しかし・・・・


「何故、もう降ってはくれないのかしら・・・・?」


窓の外を見ても、雨は降って来ない。
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