義理の妹に計画的にハメられたけれど、大好きな幼馴染だけは渡しません!
妹がやってきた!
「絵美ちゃん、こっちにおいで」
手招きされて絵美は笑顔で駆け寄っていく。

隣の家に暮らしている健太くんは絵美と大の仲良しで、2歳年上のお兄さんだ。
絵美が小さな頃から兄妹みたいに家族ぐるみの付き合いがあって、色々なことを教えてくれた。

ふたりは今広場にいて健太は茂みの前に座り込んでいた。
「健太お兄ちゃん、なに?」

近づいていった先で「シーッ」と人差し指を立てられた。
そっと茂みの奥を覗き込んでみると、そこにはふたつの光る目が見えた。

ギラリと光った目に一瞬怯えを見せた絵美だけれど、隣りにいる健太が緊張していないのを見てもう1度確認してみた。
茂みの中からニャアと可愛い声が聞こえてくる。

「猫!?」
「昨日からここに迷い込んできたみたいなんだ」 

「可愛い!!」
慶太の声に反応スように茂みから出てきたのは白い子猫だった。
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