思春期の青へ
私の言葉に、顔がひきつった。


「つまんないとか、楽だからとか、そんない言い方するくらいなら、無理して関係保とうとしなくていいから!そんな状態で一緒に居られても、嬉しくない!」


私がそう言い終わると、冷めた目で見てきた。

一生懸命気持ちを使えた私を軽んじるように。


「へー、そっか。じゃあ綾乃はボッチに逆戻りか」
「そうなってもいいよ、私は」


だって私にはまゆかと圭がいるから。

寂しいときには一緒に寄り添ってくれる友達が。

迷いのない言葉で伝えると向こうは軽く舌打ちをして立ち去った。


「綾乃ちゃん・・・」
「大丈夫?」


美海ちゃんと杏菜ちゃんが私の元へ駆け寄った。

2人とも、気を使ってくれてる様子だ。


「平気。全く悪口言われない人なんて存在しないから」
「そっか」


(2人とも、気まずいよね)


リーダー格の子の言葉を2人は気にしているようだ。

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