つまらない日々に花が咲いた
その場に腰かけ一緒に食べ始めた。
「うんうん。これこれ。」
そう言って、加納先輩は美味しそうに食べていた。
「あ、うまい。」
私は一口食べて、つい言葉が出た。

「おい、そこは『美味しい』だろ。」
加納先輩は笑いながら言った。
「別にいいじゃないですか。」
私はまたムスっとしながら言った。
加納先輩は笑いながらお雑煮を食べ続けていた。

「ねえ、さっきの話だけど・・・」
加納先輩が改めて、話し始めた。
「彼女って話。
そうなったらいいなあって思ってるのか事実だから。」
真剣な顔をしている加納先輩。
冗談を言ってるようには見えなかった。

「俺、美緒のこと好きだ。」
真っすぐ目を見て私に伝えて来た。

「あ、えっと・・・」
考えてもいなかったから、びっくりして何も言えなかった。

「それだけ伝えておきたかったんだ。
返事がすぐに欲しいわけじゃないから。」
と加納先輩は笑顔に戻り、お雑煮を食べたゴミを捨て言った。

『先輩が私のことを好き?』
私は正直『好き』っていうのがまだわかっていない。

『好き』ってなんなんだろう?


< 30 / 58 >

この作品をシェア

pagetop